家庭用燃料電池「エネファーム」の効果的な運用
企業・団体名
取り組み概要
ガスを元に発電する家庭用燃料電池「エネファーム」で、(1)停電予測による停電発電の準備や(2)運転計画の作成 に気象データを活用した。
対象者
エネファーム利用者
気象データを利用した背景・経緯
(1)エネファームは、停電時に発電していれば発電を継続するが、停電時に発電していない場合は、外部電源などで起動させる必要がある。
すべての停電を予測することは難しいが、気象による停電は気象予測を利用することで予測ができ、事前に停電発電の準備をすることができると考えた。
(2)エネファームと太陽光発電を併用する家庭では、晴天時には太陽光発電による電気を優先して利用するなど、エネファームが太陽光発電と連携して発電をすることで、家庭で発電する電力の自家消費を促進することが求められる。
どのメーカーの太陽光発電でも対応できるようにするため、天気予報を用いて太陽光発電の発電量を予測することで連携をした。
利用している気象データ
風速から予測する48時間以内の停電リスク(1km格子)
天気予報(1km格子)
気象情報以外で利用しているデータ
エネファームの運転計画データ
この取り組みの効果
(1)48時間以内の風の予測から停電のリスクが予測される際に、自動的に停電発電にそなえた待機モードになることで、停電時にも長時間の安定した発電が可能となった。
(2)天気予報を用いて太陽光発電の発電量を予測することで、エネファームの効果的な運転計画をたてることができた。
自社の商品・サービスで気象の影響があるもの
エアコン、シャッターなど
その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)
(1)停電に備えるための気象データとしては、気象警報の利用も考えられたが、気象警報の発表後では、準備の時間が十分に確保できないため、48時間先までの予測を用いる停電リスク予測を用いた。
参考となるHP公開情報等
家庭用燃料電池「エネファーム」 プレスリリース
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2021/02/jn210217-2/jn210217-2.html