気象データの利活用事例集(WEB版)

独自観測した雷情報の提供

企業・団体名

取り組み概要

日本全国に雷観測センサーを31ヶ所(概ね均等(約200km間隔))設置し、雷が観測された場合、本社(相模原)にある解析装置で瞬時に標定し、リアルタイムの雷情報をユーザに配信する。

対象者

製造業、屋外施設、航空・鉄道、エネルギー、通信、放送、レジャー業、学校、官公庁・自治体等

気象データを利用した背景・経緯

1992年4月から、最初は関東地方を対象に始め、1998年5月には、全国雷観測ネットワーク(JLDN)を構築した。きっかけは、雷観測センサーが精度向上・実用化され、リアルタイム雷情報提供のニーズが高まったため。

利用している気象データ

独自観測の日本周辺エリアの雷標定データ(発生位置、時間、電流値、極性)
(国際電気標準会議(IEC)の規格であるIEC62858に準拠)

この取り組みの効果

独自観測の雷情報なので、顧客のニーズに即した形の提供が迅速、的確に行うことができる。また、各種イベントやゴルフトーネメント等への気象支援にも大いに役立っている。

自社の商品・サービスで気象の影響があるもの

気象情報を利用している商品・サービスについては、気象情報は必須である。

その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)

雷観測装置、システムを熟知している技術者が常に最良の観測状態となるように運用、調整を行っている。よって、リアルタイムで精度を重視するユーザからのニーズは高い。
雷情報以外の気象情報は、雷予測を行う上で必須であり、今後も大いに活用していく予定である。