降雨時や冬期寒冷前線に伴う突風に対する列車運転規制
企業・団体名
取り組み概要
降雨災害による列車事故を防止するため、災害の恐れが高まる豪雨時に列車の運転を中止する運転規制を行うための減期1.5、6、24時間の実効雨量を用いた降雨時の列車運転規制を行っている。
また、突風による列車事故を防止するため、気象レーダを用いて強い積乱雲を捉えることで竜巻などを間接的に捉える方法と、ドップラーレーダを用いて突風を伴う渦を直接捉える方法の2つのアプローチから研究してきた。ドップラーレーダを用いる方法では、2017年12月19日より、突風をもたらす上空の渦が観測され、進路予測範囲が線路に重なる場合は、指令室の端末に表示される区間を見て、指令員は運転士に列車無線で運転中止を指示する。
対象者
・降雨災害:2009年にJR東日本の在来線全線で導入
・突風:ドップラーレーダを用いる方法は2017年12月から日本海側の線区において冬期に試行
利用している気象データ
半減期1.5、6、24時間の実効雨量、ドップラーレーダデータ
この取り組みの効果
・降雨災害:従来の列車運転規制方法と同等の安全性を保ちながら、よりきめ細かく適切な列車運転規制が可能となった。
・突風:ドップラーレーダーで直接渦(突風)を探知して列車運転規制の要否を指令室にて知ることが可能となった。
参考となるHP公開情報等
防災研究所の取組(東日本旅客鉄道株式会社HP)
https://www.jreast.co.jp/development/tech/pdf_45/Tech-45-07-12.pdf