気象データの利活用事例集(WEB版)

牡蠣・海苔養殖漁場でのICTブイの実証実験

企業・団体名

取り組み概要

本取組では、漁場に通信機能やセンサーを搭載したICTブイを設置することで、漁業従事者によるスマートフォンやタブレットの専用アプリを介した水温管理を可能としている。これにより、これまで水温が生産量に大きく影響をしていた牡蠣・海苔の養殖において、時期を適切に捉えた採苗、育成、収穫が可能となる。
将来的には、上記のノウハウを日本全国の漁場へ展開することを視野に入れ、水温以外のセンサーを追加し、風向・風速データ等の取得や、天気予報などの気象情報と連携するなどして、スマートフォンのアプリ上で多角的に採苗、育成、収穫の時期がわかるなど、漁業のICT化による予測可能な養殖漁業の実現をサポートするサービスの提供も検討されている。

対象者

東松島市の牡蠣・海苔養殖事業者。将来的には全国展開を目指す。

利用している気象データ

1時間単位の漁場の水温データを利用している。
将来的には、センサーの追加による風向、風速の取得や、天気予報などの気象情報との連携も検討されている。

この取り組みの効果

時期を適切に捉えた採苗、育成、収穫が可能となることで、牡蠣・海苔の質の向上と安定した生産が可能になる効果が期待される。

参考となるHP公開情報等

株式会社NTTドコモ 報道発表資料(2016年3月10日)
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2016/03/10_00.html