気象データの利活用事例集(WEB版)

第95回箱根駅伝での事前予報及びリアルタイム気象観測情報提供

企業・団体名

取り組み概要

本番3日前の12月30日からコース23地点(チームが任意で設定する地点)の気象予測をお知らせし、当日(1/2、1/3)は各中継所付近の天気、風、温度、湿度、気圧などの気象観測データをリアルタイムで提供する。

対象者

箱根駅伝出場チーム

気象データを利用した背景・経緯

箱根駅伝では体調不良による失速・危険が頻発しているが、気象データを利用することより、事前に対策をとることができる。また、箱根駅伝は当日までメンバー変更が可能なため、「追い風に強い」「雨に強い」などの個人の特性生かした戦略を決めることができる。

利用している気象データ

箱根駅伝当日の気象予測、気象観測データ(天気、風、温度、湿度、気圧など)

この取り組みの効果

各区間の気象予測を、戦略策定や選手のエントリーに活用し、結果として予測が的中し、良い結果(タイム/順位)を出すことができた。

その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)

大学関係者による聞き取りから、「往路5区の山上り時の平地と山の気温差」、「3区における内陸から海岸部に入ったときの風の強さ」、「復路で都市部に入ったときの、ビルの日陰による寒さ」「9区、10区あたりの風向き」の4つが、特に重要な気象情報であることが分かった。