気象データの利活用事例集(WEB版)

中小スーパーにおける気温等の予測による季節商品の拡販(地域密着型)

企業・団体名

取り組み概要

1980年代からPOSシステムを導入し、来客数、商品ごとの販売数、気象条件を毎日記録している。それにより、気温、天気、日照時間の変化によって商品の売れ数が変わることを把握・分析し、季節商品などは、気温がある一定の温度以上(以下)になれば2割増しの発注をするなどと決め、役立てています。

対象者

一般市民

気象データを利用した背景・経緯

気象条件(気温、天気、日照時間)と、売れ数の関係性を感じていたので、「何度になれば(雨が降れば)、客数の変動や購買変化があり、この商品は何個売れる」などの仮説を立て実験し検証した。

利用している気象データ

天気・気温の観測値
短期予報のデータ(気温、降水量、日照、天気)

気象情報以外で利用しているデータ

販売数・単価などの販売データ、居住地域等の顧客データ

この取り組みの効果

2日先の天気予報を使うことにより、納品2日前に行う発注作業の精度が向上するため、新鮮なおいしいものだけを提供すると同時に、廃棄ロスが減る効果がある(数日中に売り切ることのできる量を見極めた上で、仕入れることが可能になる)。
また、天気予報の利用により入荷量や値段の変化を予想できるため、市場で底値のときに仕入れをすることができ、相場で儲けることが可能になる。

その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)

気温・天気・降水量・日照時間の予測データは具体的な数字でわかるため、気象要素と売り上げの相関等の分析に利用しやすかった。

参考となるHP公開情報等

新・改善改革探訪記 「商売はおもしろい」オーナー経営者がそう言う理由」(創意社HP)
http://www.souisha.com/pdf/super-marumatsu.pdf