ミャンマーにおける『天候インデックス保険』パイロットプロジェクトのテクニカルアドバイス
企業・団体名
取り組み概要
- ミャンマインシュランスが、干ばつリスクの備えとして「天候インデックス保険」を販売するパイロットプロジェクトを開始します。
- Myanma Agricultural Development Bank(MADB)と提携し、MADBが販売する農業従事者向けシーズナルローン申込者のうち、希望者に提供するものです。
- この保険では人工衛星からの気象情報をもとに推定された雨量が、予め設定した値を下回った場合に、事前に定めた金額を保険金としてお支払いするものです。
- 損保ジャパン日本興亜は、ミャンマー政府およびミャンマインシュランスに本パイロットプロジェクトのテクニカルアドバイザーとして技術支援し、ミャンマーの農業のさらなる発展に貢献していきます。
対象者
ミャンマーの農業従事者
気象データを利用した背景・経緯
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- ミャンマーでは、気候変動によって干ばつや洪水などの自然災害が多発しており、主要産業である農業に多大な被害をもたらしています。
- 保険設計に必要な地上の気象観測インフラが十分に整備されていないことが課題となっており、人工衛星からの気象情報を利用することにしました。
利用している気象データ
衛星全球降水マップ(GSMaP。複数の衛星を利用した世界の雨分布データセット)
気象情報以外で利用しているデータ
干ばつの被害状況
この取り組みの効果
保険金の支払い要件を天候指標(雨量)とすることで、①損害査定が不要なため迅速に支払いができる、②有無責(保険が適用になるかの判断)が分かりやすい、③モラルリスク(保険金の不正取得を目的とする道徳的危険)を排除できる、といった点が小上規模な農家の方に有効であると評価されています。
その他(気象データの利用にあたり工夫した点、困った点など)
困った点・工夫した点は、背景・経緯に記載したとおり。
参考となるHP公開情報等
SOMPOホールディングス株式会社 プレスリリース
https://www.sompo-hd.com/~/media/hd/files/news/2018/20181219_2.pdf